チーズ値上げのニュースを読んで
つい先日、チーズタッカルビのお店に行ってきました!
流行から少し遅れてる気もしなくもないですが、、
やっぱりチーズは美味しいですよね。
さて、そんな私ですが昨日yahooトピックスを何気なく見ていて、
こんなニュースが目に入りました。
チーズが値上げ!?
世のイタリアン愛好家よ!
これは残念ですね、、
最近何かと値上げのニュースばかり見かけて、
一体何が起こってるのか気になってきました、、
そこで、チーズ値上げの背景に何があるのか、ささっと調べてみました!
1.【そもそも】値上げって?
値段ってどうやって上がるんでしょう?
一般的には、需要と供給の関係で説明されることがよくあるんですが、
要は欲しい人(あるいは欲しい気持ち)が売りたい人(あるいは気持ち)より上回れば、
「もう少し高くしてくれても買うからさ、お願い! ちょうだい!」
という気持ちが働き、値段が上がります。
まいやんの写真集、発売当初は本屋に行っても全然買えなかったので
喉から全身が出るくらい需要パワーが高まりましたね。
※本筋から離れているのは重々承知です。
2.【原因は】酪農農家の後継ぎ不足??
上のリンクのニュース記事を見るに、
チーズの値上げ←生乳(要はチーズの原料)価格の値上げ←酪農離れ
みたいな感じっぽいですね。
酪農農家が減ってきているから、チーズの原料を作る人が減ってきて
欲しい量の方が作る量より上回って、値上げが起きたみたいですね。
でも、思ったんです。
本当にこれだけか?
高齢化なんて今に始まった話じゃないと思いますし、
そもそもチーズって国産なの?
そこで、農林水産省の資料を色々見ていると、
H16年度のデータにはなりますが、
乳製品(チーズ以外も含む)の国産・輸入の割合は、
総量:800万トン
国内生産:320万トン
輸入:480万トン(主な輸入先はオーストラリア、ニュージーランド)
と、国産もさることながら、
それ以上に輸入品が多いみたいです。
そこでスーパーなんかでよく見るチーズの産地を確認してみると……
国産もあるみたいですが、「オセアニア」と記載しているものが多いですね。
オセアニアで、ひょっとして何かが起きているのかもしれない!!
3.【原因は】なんだか話が大きくなってきた
乳製品の輸入状況はどうなっているのかということで、
乳製品の世界基準での値段を示す「乳製品国際価格(GDT)」は
下記のようにバター等の品目において近年上昇基調です。
もう少し詳しく見てみると、
2008年~:急落から再び値戻り
2011年:急落
2013年:値上げ
2014年~:急落
2016年~:値上げ
のような波形を形作っています。
どうにも価格がぐらぐらしています。
[乳製品の国際価格と調製品輸入動向] 乳製品の国際価格 |乳製品の国際価格と調製品輸入動向 | 酪農乳業情報 | Jミルク
その価格変動の原因ですが、
例えばニュージーランドでは、
輸出の3割強を占めるのが中国であること、
フォンテラ(生乳の酪農生産の9割を占める超巨大企業!)が
中国向けに設備投資を増やしていることから、
どうにも中国向けの輸出が何かからんでいそうです。
中国のGDPが日本に追いつけ追い越せムードになってきたのが2009年頃というのも、
前の乳製品国際価格の2008年頃の上昇ともリンクしていそうな気がします。
中国の経済成長に伴って中間層の生活の質が向上し、
乳製品消費が拡大したために一時的に乳製品国際価格は上昇。
しかしある程度成長が落ち着き、需要も緩和されたためにまた低下。
ニュージーランド側は「不安定で怖い。少し生産量を調整しておこう。」と考え、
ペース配分を考え出したためにやや供給が足りなくなり、それが
チーズの値上げにつながったのでは?と思いました。
4.【結論】
さて、という訳で
なんだか「風が吹けば桶屋が儲かる」的な感じで
どんどん話が飛び火していきましたが、
結論、
「ヤフトピのニュース一つ見るだけでも世界経済の勉強ができる」
ということで、今回は失礼します。
ありがとうございました。